2023 SS|ベトナム軍タイガーストライプのセットアップ。
ミリタリーデザインを得意とするwjkの2023 SSのラインナップでは、ベトナム軍のタイガーストライプのセットアップを展開しています。今回は各国の軍によって異なるカモ柄の中でも特殊な歴史を持つタイガーストライプと、wjkならではのアレンジについてご紹介します。
tiger stripe cover all & shorts
ミリタリーの定番と言えるカモ柄(カモフラージュ柄/迷彩柄)は本来敵から身を隠し、兵士の命を守るための役割を持つ柄であり、ストライプの本数に至るまで商標が取られ、各国の軍によって厳しいデザイン規定が設けられています。
敵と味方を見分ける意味合いもあるカモ柄は、フランス軍のリザードカモ、アメリカ軍のウッドランドカモ、ベルギー軍のブラッシュカモなど様々なデザイン・柄があり、砂漠や雨を想定したデザートカモ、レインカモといった種類も存在します。
今回採用したのは「タイガーストライプ」と呼ばれる、1960年代から1970年代初頭にベトナム戦争時のベトナム軍が使用していたカモ柄です。この柄はベトナム戦争に介入したアメリカ軍のものと思われがちですが、実はベトナム軍のものが非公式にも関わらずアメリカの部隊の中で人気となり、着用されるようになったと言われています。
https://wjkproject.com/story14/story14
こちらの記事でも紹介している「ジャングルファティーグ」など、ベトナム戦争時の古着にはマニアが多いですが、ベトナム戦争当時のベトナム軍の軍服は日本や韓国が製造を担っていました。柄をプリントする元の生地の色がベージュのものは「ゴールドタイガー」、白いものは「シルバータイガー」と呼ばれています。
デザインディティール
tiger stripe cover all & shorts はタイガーストライプ柄を使用した、ワーク系パンツとトップスのセットアップです。本来タイガーストライプのベトナム軍パンツはフルレングスですが、太めのショートパンツにアレンジ。オリジナルを踏襲したシガレットポケットも付けています。
トップスのカバーオールは、胸ポケットを腰まで下げ、腰ポケットのみに。タウンユースしやすいシンプルな要素に留めています。
かつてカモ柄は、派手さや無骨なミリタリーのイメージから敬遠される時代もありましたが、着こなしに多様性が出てきた近年では捉えられ方が変わってきたように思います。
最初から「自分には合わない」と切り捨てずに着てみる。SNSなどで世界中のファッションを見られるようになったことも大きく影響してか、若くても経験値の高い人が増えてきているように感じます。
「ハードだから売れにくい」と言われてきたタイガーストライプを今回採用したのは、そんな時流の中で自分の感性に従い面白がって手に取ってくれる人にも、wjkの服を届けられたらという思いからです。
名品へのリスペクトを込めた普遍的なものづくりが、新しい時代の多様性にどんな価値を提示していけるか。そんな思いも込めながら、wjkは不変的な魅力のある服づくりを目指しています。
tiger stripe cover all ¥52,800 TAX IN ベトナム軍により、密林地での戦闘用に開発された迷彩パターンであるタイガー・ストライプ。ベトナム戦争戦時中、参戦した米兵に大流行するほどのインパクトを持つ迷彩パターンを使用しハードに仕上げたミリタリージャケット。 |
tiger stripe shorts ¥42,900 TAX IN 現在はお取扱いがございません。 |