2023 AW|ヴィンテージな佇まいが魅力のM43と、テクスチャにこだわったMA-1。
今回は1943年式のアメリカ陸軍のフィールドジャケットをリデザインした「Neo M43 field jacket」と、生地加工にこだわった「shrink MA-1」を紹介します。
Neo M43 field jacket
1943年式のアメリカ陸軍のフィールドジャケットをリデザイン。オリジナルデザインを踏襲しながら、体に沿うタイトなシルエットに仕上げています。
立ち襟や、ファスナーはなくまだボタンのみのアナログ仕様が目立つオリジナルデザインを忠実に再現したレトロな印象のジャケット。
1940年当時は、軍の支給品を民間に製造依頼していた背景があり、街のテーラーが軍服を縫製することもありました。そのためこの時代の古着を見ると、本来効率重視で直線立ちでも良いパーツに美しい曲線が施されていたり、縫い方にも手の込んだものが見られたりと、職人のこだわりが感じられる古着も多くあります。この時代の古着はミリタリーのファンの間でも人気があります。
wjkではそんな職人のこだわりが垣間見えるデザインディティールの再現と共に、古着ならではの裾が破れかけたようなクラッシュ感を表現するために、縫製後にグラインダー加工などのひと手間を加えることで新品ながら味わいのある仕上がりを目指しています。
使用感のある風合いを出しながら、素材は高密度チノストレッチ「VENTILEGEAR」を採用。パイロットの軍服用に開発された生地で、超極細のコットンを密度の限界まで打ち込んだ上質な超高密度生地。長年の着用に耐えられる丈夫さに、ストレッチ性を加えることでハリ感と伸縮性を持たせています。
shrink MA-1
今でこそミリタリーの定番アイテムと言われているMA-1ですが、まだミリタリーがマニアックなファッションであった7-8年ほど前には無骨な印象の強いアイテムでした。
wjkでは創業の2004年からMA-1アイテムを展開してきました。
前回モデル|vintage twill MA-1 |
例年ベーシックな艶のあるナイロン素材を使用してきましたが、今回はナイロン生地に「塩縮加工」を加えてテクスチャのあるデザインに仕上げました。
塩縮加工とは、塩化カルシウムや硫酸カルシウム、苛性ソーダなどの水溶液に浸し、生地を収縮させる加工のことで、独特な凹凸やシワをつくり出します
前回モデルでは縫い縮みによるパッカリングで生地の凹凸を表現しましたが、今回は塩縮加工により生地に特徴があるため縫製はシンプルに。
前回同様中綿には軽くて暖かい高機能中綿であるシンサレート®を採用。ジッパーはイタリア、ラッカーニ社製のものを採用し、無骨な印象の中にもラグジュアリーさを演出しています。
編み立てのリブは、生地の印象に負けないようwjkオリジナルのものを使用しています。
wjkのミリタリーシリーズは、創業の2004年から何度もリデザインを繰り返し展開しているアイテムが数多くあります。人気アイテムをさらに洗練されたデザインにブラッシュアップすることもあれば、例年とは違った切り口で名品を捉え直すことに挑戦することも。
長年着続けることでわかるミリタリーの真価を感じてもらえるよう、wjkは長年気続けられる本物の服づくりにこだわっていますが、我々もまた、つくり続けることで新たな魅力に気付かされています。
「普遍的で不変の魅力を持つ本物」を目指し、長年に渡り何度も同じアイテムをつくり続けてきたwjkだからこそ創出できるミリタリーをぜひお試しください。
Neo M43 field jacket
¥90,200 |
shrink MA-1 ¥88,000 TAX IN USフライトジャケットの名作MA-1。MA-1本来の完成されたディテール、外観はそのままに、今シーズンは加工素材の迫力をダイレクトに味わえる、今までにないアレンジで仕上げた。 |