【特殊加工01】しわ加工|名品を焼き直し、新たな価値を生み出したwjkのしわ加工シャツ。
ブランド初期から展開している、wjkの代表的なシャツアイテム。しわを形状記憶させる加工を施した個性的なテクスチャーと、ボタンではなくフックを使用した特徴的なデザインが特徴です。今回はこのしわ加工シャツのこれまでと、魅力について。
wjkのしわ加工シャツが生まれるまで
wjkのしわ加工シャツ誕生のきっかけとなったのは、ブランド創業当時のデザイナーが影響を受けた、イタリアのブランド「C DIEM(カルペ ディエム)」。
しわ加工シャツの元となった、洗い加工を施したしわのあるレザーシャツが代表作のブランドで、wjkのバナナパンツもこのカルペ ディエムからインスパイアされたシリーズです。
しわ加工の元となったカルペ ディエムのレザーシャツは、リリース当時かなり革新的なデザインでした。そのテクスチャーはもちろん、しわを付けたシャツを縦に絞るように筒に入れて陳列された販売方法もそれまで見たことがないもの。ある意味「違和感」とも取れるその個性的な魅力に感化されながら、wjkではそこにアメカジのシャツ要素を加えました。さらにそこに帆船の工業用フックを留め具として使用したスタイルが、今のwjkの「hook shirt」シリーズです。
特徴的なしわを活かす
テクスチャーだけでなく、wjkでは纏ったときのシルエットにもこだわっています。肩のヨークは広く取り、肩幅がしっかりと見えるように。しわの伸縮性と共に、ウエストを留め具のフックで絞ることで体にフィットさせ、男らしいシルエットに仕上げました。2004年のリリースから大切にしているデザインディティールです。
01|4 hook shirt
初期デザイン以降、2008年にジェネレーション2として展開したのが服飾用のフックを4つ配置したデザイン。
今回の2022 SSでは、このデザインのアーカイブ復刻版として4フックスタイルのシャツが久々に登場しています。
ウエストを絞るだけでなく、4つのフックでより体にフィットしたシルエットを目指しました。Tシャツの上から羽織るだけでなく、インナーとして着ることでアクセントとなる着こなしも。
春夏シーズンに最適な薄手のストレッチツイル素材を使用することで、体にフィットしながらもさらっと着られるように仕上げています。
しわ加工シャツを長く楽しむ
シャツへのしわ加工は、絞ったシャツを液体樹脂に浸ける特殊な加工により表現しています。
この加工は洗濯を繰り返すことで弱まってきますが、それも味わいの一つとして楽しむことのできる要素です。
しわを維持させたり、長く着用いただくためのケア方法を知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
wjkが考える、服との付き合い方。良い服を長く着るためのケアについて。 https://wjkproject.com/recommend01/recommend01 |
世にある名品を焼き直す
特徴的で個性のある表情を持つ一方で、スラックスやデニムなどのベーシックなボトムスや、コートとも相性がよく着こなしやすいと好評をいただいている「hook shirt」シリーズ。
新モデルがリリースされる度に購入いただき何枚もお持ちのお客さまもいらっしゃいます。
リリース当時は他のブランドでも真似されることが多かったのですが、私たちにとっては一過性の流行ものとしてではなく、「普遍的な価値や魅力を持った名品を、wjkの視点で焼き直す」というコンセプトに基づいてつくり続けてきた商品です。
世の優れたデザインも、その多くが名品を捉え直し、焼き直されてきたものです。
wjkの「原点」とも言えるこのシャツもまた、名品にアレンジを加えながら全く新しい価値をつくり出したシリーズでは、と自負しています。
「完璧」な状態として完成しないことも服づくりの醍醐味と言えますが、その中で普遍的な価値を模索してwjkが辿り着いた服のかたちが、このシャツなのかもしれません。
4 hook shirt ¥30,800 TAX IN 現在はお取扱いがございません。 |