2024 AW |IVXLCDM × wjk。宝飾産地甲府の高い技術が生み出すマットブラックジュエリー。

2024 AW |IVXLCDM × wjk。宝飾産地甲府の高い技術が生み出すマットブラックジュエリー。

ブランド創立当初よりwjkオリジナルジュエリーの生産を依頼していたIVXLCDM®との初となるコラボアイテム。今回は2006年にリリースしたオリジナルデザインをアップデートし、新たな魅力を引き出したラインナップとなっています。IVXLCDM®代表の上島徹也氏にお話を伺い、今回のジュエリーへのこだわりと魅力をお伝えいただきました。


IVXLCDM®とは

https://ivxlcdm.jp/

IVXLCDM(アイブイエックスエルシーディーエム)は、山梨県甲府市にて上島徹也氏が立ち上げたジュエリーブランドです。甲府市北部に位置する金峰山一体では歴史的に水晶が多く産出され、水晶の研磨や加工技術が伝えられたことで宝飾品の集積産地となっています。

一般的に甲府がジュエリーの産地であることはあまり知られていませんが、その技術の高さはものづくりの業界で高く評価されています。彼らの仕事は分業制で磨き、留め、組み、メッキなどそれぞれの技術を高めたプロフェッショナルが集まり、ひとつのジュエリーを仕上げています。

またアナログな職人技術だけでなくCADなどのデジタル技術を融合させた新しい挑戦も続けられており、信頼できる職人のものづくりがあるからこそwjkのジュエリーはこの地のブランドに依頼したいと考えていました。


 

上島氏が志すのは「歴史に裏付けされた伝統の技術を生産背景に時代を越え受け継がれる銘品作り」。その志とwjkが目指す普遍的な価値を持つものづくりへの想いに重なるものを感じ、今回18年ぶりのコラボレーションが実現しました。

 

ラインナップ

今回リリースしているのは、2006年にも展開したネックレス、ブレスレット、リング、そしてピアスに替わるイヤーカフの4点です。


ネックレス

当初のデザインよりもプレートサイズを小さめにアレンジ。兵士を識別するための認識票として誕生したドッグタグネックレスをデザインリソースにしています。ミリタリー由来のアイテムを洗練されたデザインと素材使いで都会的で繊細な印象に。


 
プレート部分の26個のホールはアルファベットA〜Zに見立てて羅列してあり、”w” ”j” ”k”の位置にクリアダイヤモンドをセットしたオリジナルデザインです。



ブレスレット

当初のデザインとは大幅にデザインを変更しネックレスのシリーズ展開に。無骨で存在感のあるデザインから、細身でエレガントな印象に大幅にリデザインしました。ネックレスと同様にミリタリーアイテムをリソースに、身につけている人の名前や住所を判別するために作られたのが始まりとされるID(identifiction)ブレスレットをアレンジしています。

 

イヤーカフ

イヤーカフもアルファベットに見立てた26個のホールにクリアダイヤモンドをセットしたデザイン。ピアスではなくイヤーカフとして展開することで、ピアスホールを開けていない方や開けることのできない方でも楽しめるアイテムに。

 

リング

リングは他の3つのアイテムと合わせて身につけてもデザインが被らず、アクセントとなるようにクロコダイルの鱗模様のデザインに。鱗模様を忠実に再現し、リング全周にデザインを施しています。


 

表面のマットな質感に対してリングの内側は磨きを施した艶のあるテクスチャ。リング内の直径は縁の部分を若干広く、中間部分を狭く削ることで指を通しやすく抜けにくい、滑らかで着け心地よい仕上がりに。サイズ展開もピンキーリングのみで細身に仕上げることで、よりエレガントな印象になっています。



 


ディティールデザイン

上島氏 | 今回デザインディティールで意識したことは、無骨さを程よく抑えてトレンドに左右されずに長く楽しめるシンプルさ、細身でエレガントな印象を目指すことでした。

ブレスレットデザインの変更や細かなサイズ感の調整は上島氏のアイディアによるもの。ほんのわずかなサイズやディティールの違いが印象や付け心地に大きな影響を及ぼすジュエリーづくりのプロフェッショナルならではの視点で、細やかなデザインのアップデートが施されています。


 

上島氏 | 一方で2006年当初のデザインから変えずにこだわったのは、金属のマットな質感とブラックの深い色合いです。シルバーの地金に24金メッキ、サンドブラスト加工によりマットな質感に。純金のコーティングを施したあと、更に白金族のルテニウムをコーティングし、より深みのある黒を表現しています。

シルバージュエリーよりも都会的で洗練された印象を与え、コーディネートを上品に仕上げるアイテムとしてこだわったブラックコーティングは使い込むほどに経年変化が生じ、独特の風合いが増していくのが魅力です。

通常ジュエリーをエレガントな仕上がりにするためには磨きをかけて艶を出しますが、wjkのジュエリーは程よい無骨さも表現するためにマット仕上げにしています。


 

上島氏 | サンドブラストの粒子は細かすぎると黒の濃淡が淡くなり、グレーがかって見えてしまうのですが、荒い粒子だけではザラつきが強く出てしまう。異なるサイズの粒子を複数組み合わせることで美しい黒の深さと唯一無二の表情を生み出しています。サンドブラストの工程は吹きムラが出ないよう角度を変えながら丁寧に吹き付けを行う必要があり、職人の高い技術力を要します。今回のジュエリーは黒の深さと質感を追求した熟練の技が生きています。


このwjk独自のマットブラックは経年変化により徐々にシルバーの地金が現れ、風合いが変化していきます。デニムのように使い込むことで使う人の個性と共に成長し、独特の魅力を放つアイテムです。



▲左はスタッフが1ヶ月ほど着用したもの。右の新品のものよりも艶がでています。

 

ジュエリー産地ならではのこだわりは、クリアダイヤモンドのセット部分にも現れています。石のカットはブリリアントカットに、それを本来数十万円〜数百万円のジュエリーを手がける職人が石留めにまでこだわって仕上げています。


 

上島氏 | ジュエリーの石留めは、金属の土台に施した爪を倒して固定する「爪留め」や筒状の金属パーツの縁を石側に倒す「伏せ込み」などがありますが、wjk独自のデザインのシンプルさを活かすために「バリ」を活かした石留めにこだわっています。「バリ」とは金属を削る際に縁にわずかに生じた出っ張りのことで、本来はそのバリの引っ掛かりをなくすために研磨して削り取りますが、このわずかなバリを石側に倒すことで石を留めています。この技法はバリが少なすぎても石が外れてしまうし、バリが多すぎても石が隠れて輝きが損なわれてしまうため、シンプルなようでかなり高度な技術を要します。


wjkのこだわりと、そのディティールを表現し得る職人たちの高い技術が合わさって実現した唯一無二のジュエリーとなっています。


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wjkにおけるジュエリーはスタイリングをより一層洗練させ、アップグレードさせるアイテムとして位置付けています。服を引き立てる存在として、そしてそのディティールが一流の技術で仕上げられた本物だからこそ、年月を経ても変わらず魅力あるものであり続ける。

現地の職人たちの中には「ヨーロッパ産と謳う方が聞こえがいいのでは」と思う方も多いそうですが、wjkはこれほどの高い技術とジュエリーづくりへの想いを持った甲府の宝飾品の素晴らしさを誇りに思い、そのものづくりの魅力を伝えるブランドのひとつでありたいと考えています。

ぜひwjkが提案する、唯一無二のジュエリーをお試しください。


IVXLCDM ×wjk 26hole dog tag neckless

¥49,500 TAX IN

兵士を識別するための認識票として誕生したドッグタグネックレス。プレートには26個のホールをアルファベットA〜Zに見立てて羅列。”w” ”j” ”k”の位置にクリアダイヤモンドをセット。チェーンは2面カットのアズキチェーンを使用。

IVXLCDM ×wjk 26 hole ID bracelet

¥44,000 TAX IN

身につけている人の名前や住所を判別するために作られたのが始まりとされるID(identifiction)ブレスレット。ミリタリー由来のアイテムを洗練されたデザインと素材使いで都会的で繊細に仕上げた。プレート部分にはクリアダイヤモンドをセット。チェーンは2面カットのキヘイチェーンを使用。

IVXLCDM ×wjk 26hole ear cuff

¥22,000 TAX IN

一度磨き上げたシルバーにガラスの微粒子を高圧で吹き付け、表面をマットに仕上げた。コーティングは二層になっており、純金のコーティングを施したあと、更に白金族のルテニウムをコーティングし、より深みのある黒を表現。

ボディ部分にはクリアダイヤモンドをセット。

IVXLCDM ×wjk croco pattern pinky ring

¥33,000 TAX IN

クロコダイル独特の鱗模様を忠実に再現し、リング全周にデザイン。一度磨き上げたシルバーにガラスの微粒子を高圧で吹き付け、表面をマットに仕上げた。コーティングは二層になっており、純金のコーティングを施したあと、更に白金族のルテニウムをコーティングし、より深みのある黒を表現。