2023 SS|職人の加工による着古したような風合い。M51フィールドカーゴパンツ。

2023 SS|職人の加工による着古したような風合い。M51フィールドカーゴパンツ。

ミリタリーデザインを得意とするwjkの2023 SSのラインナップでは、定番のM65の前身であるM51フィールドカーゴパンツを展開。オリジナルの魅力を踏襲しながら、古着のような質感を楽しめる加工へのこだわりをご紹介します。


【直営店限定】vintage U.S-army M51

 

定番のファッションアイテムであるカーゴパンツの原型となったのはミリタリーの傑作M65と言われていますが、M51はその前身でありカーゴパンツの特徴である6ポケットデザインを最初に採用したモデルと言われています。

M51は1951年に正式採用された米軍のフィールドパンツで、M65よりもかなり太めのシルエットが特徴。オリジナルの古着は重量も重く、サスペンダー用のボタンがあります。

wjkでは例年M65のバナナ型パンツを定番としてリリースしていますが、今回はより古着らしい佇まいに仕上げたM51を展開しています。

 

 

ディティール

ウエスト部分にはアジャスターと、サスペンダー用のボタンを採用しています。フラップ付きのポケットに左右のカーゴポケット、通称「止血テープ」と呼ばれるポケット内のテープもオリジナルを踏襲しています。

 

ジップは古着らしさを追求し、オリジナルでも使用されているTALONのものを採用。アルミ製のコの字型の上留めが特徴のこのジップ、なぜ軍に採用されたのかは不明ですが、物資のない時代にはジーンズのメーカーなどからかき集めて軍の物資が製造されることもあったと言われています。パーツひとつとっても、古着のデザインリソースからは読み取れるものが多くあります。

 

新品でありながら着古したような風合いを楽しめる縫い縮みや、あたりをつけるために染色後にバイオ加工やサンドブラスト加工を施しています。

バイオ加工とは、微生物の作用によって染色した色を褪色させる加工のこと。サンドブラスト加工とは製品に砂を吹き付けることで使用感を出す加工ですが、この加工は砂の量や加工加減が弱いと質感が出なかったり、逆に強すぎると縫製部分や生地が破れてしまいます。

服づくりは生地製造や縫製はもちろん、加工も人の手による手作業で行われる工程が多くあり、サンドブラスト加工もまた長年培われた職人による微細な調整が不可欠です。

 

wjkではこの加工を岡山の職人に依頼していますが、海外からもその技術に定評があり、国内からの新規の依頼が難しいことも多いようです。


 

wjkでは時を経ても変わらない普遍的魅力を追求し、定番のアイテムを繰り返しリデザインしながらリリースしています。その中でも特に染めや加工へのこだわり、そしてその加工や長年の着用にも耐えられる上質な素材選びに手を抜かずに服づくりを続けてきました。

そしてその服づくりは、日本の生地製造や加工の担い手たちの支えによって成り立っています。その多くの日本の技術もまた、変わらずにその技術が継承されるように、服づくりを続けることでその一助になればと想っています。

 
 
【直営店限定】vintage U.S-army M51

¥60,500 TAX IN

アメリカ軍傑作フィールドパンツ「M65」の前身モデルであるM51フィールドトラウザー。M65よりも太いシルエットを持つヴィンテージM51を忠実に再現したリアル・ミリタリー・アイテム。