2023 AW|上質なレザーを表裏で愉しむ、wjkのバックジップブーツ。
wjkでは選び抜いた希少なレザー素材と日本の職人によるオリジナルブーツを展開しています。wjkが考える「普遍的で不変な魅力のある靴」を形にするのは、靴職人であり「研究者」でもある荒井弘史さんです。
靴職人 荒井弘史の靴づくりについてはこちらの記事もご覧ください。 |
center seam back-zip boots(GUIDI calf)
今季は2013年に展開した型をリバイバルしたバックジップブーツ。前回はアンテロープの革を使用していましたが、今回はグイディ社のカーフレザーを使用。グイディは伝統的な手法に基づき唯一無二の革をつくるイタリアのタンナー(革メーカー)であり、前シーズンの「military ankle boots」にも採用したレザーです。グイディ社のレザーは繊維の細かいカーフ(仔牛)レザーの中でも大きく厚みのあるサイズを使用しており、柔らかいだけでなく長く履き続けられる強さが魅力です。
レザーの表裏を楽しむ加工
カラーは「reverse gray」「black」の2色ですが、この2つは黒く染めた革の表と裏。reverse grayは名の通り革の裏面を表としており、少し青みがかったグレーが特徴です。
通常レザーの裏面は染め上がりにムラがありそのまま使用することはありませんが、あえて裏面を使用することでひとつひとつ違った表情、風合いを楽しめるようにしています。
このデザインディティールはwjkのルーツであるイタリアのブランド「CARPE DIEM(カルペ ディエム)」の「HORSE DESTROY」という手法を元にしています。HORSE DESTROYとは、ホースレザーのスエード面にワックスを塗り込むことで表面と見紛うほどの風合いに仕上げる加工のこと。艶の出た表面が、使い込むごとに擦れて味わいが出てきます。
wjkの視点で表現した今回のreverse grayも、日焼けや擦れによって他にはない味わいが楽しめる1足に仕上がっています。
デザインディティール
前回リリースしたモデルよりも筒丈を低めにすることで、様々なスタイルに合わせやすいようにリデザインしました。
ファスナーはソールまで走らせないことで左右のカップ強度を上げ、ステッチを省いたシンプルなデザインに。パーツを細かく分けずに大きな1枚のパーツを切り出す非常に贅沢な設計は、上質なレザーを選定しているからこそ実現できるデザインです。
足首シャフトを極力タイトなシルエットにすることで、歩くと足首にドレープが寄り、履き込むごとに味わいの出る設計にしています。シンプルデザインが故に、ユーザーそれぞれが使い込んだ後に現れるシワをもデザインとして楽しむことのできるアイテムとしています。
左は新品、右は履き込んだcenter seam back-zip boots。
ジッパーは、デザイン性が高く人気のあるスイスのriri社製引き手を涙型にする事でデザイン性を高めています。。靴にはあまり使用されないパーツですが、細かなディティールにもこだわっています。
「普遍的な魅力」を大切にしているwjkですが、レザーの扱いからジッパーなどの細かいディティールに至るまで、一般的に当たり前とされている服や靴づくりからは外れたデザインや手法も多く採用しています。
それはwjkにとって「普遍」とは今ある当たり前を盲信することではなく、より良いかたちを目指してつくり続け探究を重ねた先にあると考えているからこそ。その探究の積み重ねこそがいつの時代も変わらない価値に繋がるとwjkは考えています。
center seam back-zip boots(GUIDI calf)
¥143,000 TAX INwjkのルーツであるCDIEMのバックレースブーツをサンプリングし、特徴的なトゥボリュームで仕上げたセンターシーム・バックジップブーツ。 |