【機能素材01】ジャージー|変わらない本物を追求し、生地から考えるwjkのジャージー素材。
「良い物は変わらない」そして「残る物は本物」という二つの事実をブランドの核としながら、服の「不変」と「普遍」を表現し続けてきたwjk。その服づくりの信念を支える、素材開発やデザインディティールについて紹介していきます。
素材の開発からこだわったジャージーアイテム。
商品の重要なファクターである生地マテリアル。wjkはデザインだけでなく素材の開発から服づくりに向き合うことで、他では見られない独自の商品を展開しています。今回紹介するのは、ジャージー素材のアイテム。
ジャージー生地とは、縦糸と横糸で織り上げる生地とは異なり、1本の糸をループ状に繰り返し潜らせ編み上げた生地のこと。伸縮性がありシワになりにくく、体にフィットしたスタイル向きの素材です。
ジャージー生地とは、縦糸と横糸で織り上げる生地とは異なり、1本の糸をループ状に繰り返し潜らせ編み上げた生地のこと。伸縮性がありシワになりにくく、体にフィットしたスタイル向きの素材です。 Wikipedia|ジャージーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ジャージー_(衣類) |
毎シーズン多種多様なジャージーを使用するwjkのラインナップの中でも、代表する3素材をピップアップして紹介します。
01|js01 standardjersey
生地素材について
「js01 standardjersey」シリーズは、綿100%の「コーマ糸」を使用した度詰め天竺ジャージー素材。糸の精製工程で短い繊維を丁寧にコーミングして取り除き撚り合わせた「コーマ糸」は、長い繊維のみを残すことで強度が高く、滑らかな質感です。
ヘタリにくさとしなやかさのバランスを取った40番糸の太さのコーマ糸を、ロープ状に2本撚りにし丁寧に編み上げることで、生地表面は美しく艶があります。手触りは柔らかで着心地は上質。度詰めで編み上げることで洗濯でもヘタリにくく、美しさが長持ちします。
生地の製造を依頼しているのは、和歌山県にある「風神莫大小」というメリヤスメーカー。1949年から続くニット生地製造の老舗で、その技術は国内外から高い評価を受けています。質の高い生地の製造・開発によって、wjkの服づくりを支えていただいています。
風神莫大小 |
デザインについて
極めてミニマムな作りながら、強烈な個性を併せ持つwjkの定番カットソー。デザインのポイントの1つはカットオフロールされた袖口と裾。首元はスタンダードに仕上げつつ、裾部分は生地自体のテンションからなるロール(巻き)を活かしたデザインに。
もう1つのポイントは特徴的な縫い目のシームライン。裁ち切り部分を肩や背中に特徴的に走らせる事で唯一無二のバックスタイルを創出しています。タイトなシルエットで、着用者に美しいラインを提供するロングセラーアイテム。創世記よりwjkの「不変」を体現し続けています。
02|hj04 ex.heavyjersey
生地素材について
「hj04 ex.heavyjersey」シリーズは、綿100%の「カード糸」を使用した超度詰の天竺ジャージー。「カード糸」はコーマ糸とは対照的に、製造工程で出る短い糸を除かずに撚り合わせることで、ざらっとした手触りが特徴。
太い10番糸のカード糸を使い、ロープ状に撚り合わせずにそのまま3本引き揃えて編むことで、太い糸を使用しながらも柔らかさを兼ね備えた天竺ジャージー生地に。これは「極太番手糸」と言われ、編機に入る限界の太さの糸で織り上げられるエクストラヘビージャージーです。
生地製造には、国内でも現存数の少ない旧式の「吊り編機」を使用。「吊り編機」とは、文字通り生地を吊り下げながら編む編機のことで、1時間に1mほどの速度でゆっくりと編み上げられていきます。「シンカー」という新型の編機の約1/10のスピードのため手間と時間がかかりますが、完全に均一ではない程よい編みムラによって味のある風合いがあるのが特徴です。艶があり美しく柔らかな着心地で、着るごとに網目が締まって長持ちするので、長く着て育てる楽しさのある1着。
染め加工について
wjkではこの生地の魅力をさらに引き出すために、縫製後、「顔料染め」の加工を施すことでその雰囲気を高めています。「染料染め」は糸そのものに浸透し、均一な色合いに仕上がるのに対し、「顔料染め」は粒子が粗く中まで浸透しない染色方法。そのため、生地表面に顔料が乗るような染まり方になり、生地の詰まり方、縫製の際に縫い縮みができた箇所などの不均一さによって、2つと同じもののない味のある染まり方に仕上がります。
デザインについて
肉厚の超度詰天竺ジャージーが特徴のスタンドライダースジャケットとバナナスリムパンツ。デニムのような厚みとハリを持ち、圧倒的な存在感があります。
0 3|hj17superurake
生地素材について
「hj17superurake」シリーズは、綿素材にポリウレタン混でストレッチ性を持たせた、他にはない肉厚の裏毛ジャージー。通常ジャージー素材は横方向のみにストレッチ性がありますが、ポリウレタン混にすることで360度方向にストレッチ性があります。
国内生産で希少な編み機を使用するため、1日に編める数量が少ない希少性の高い裏毛素材。さらに、通常の裏毛で使用される30番の糸よりもさらに細い、40番の糸を使用することにより目が細かくスムースな触り心地に。
手に持つと非常に肉厚感があり、しっかりとした重さを感じますが、着るともちもちとした肌触りで柔らかな弾力を感じられます。ここまで肉厚でストレッチの強いジャージー素材を縫製できる知識と経験のある工場は、限られているため、工場選定からこだわっています。
デザインについて
wjk初期からリリースされている、ロングセラーデザインのパーカー。全体に裁ち切りのラインが走ったシームラインのデザインが特徴で、デザイン性の高いイタリアラッカーニ製のジッパーを使用。生地に厚みがあるので生地同士の重なりが少なくなるよう、デザイン、パターン形成にもこだわり、wjkらしい体にフィットするタイトなラインに仕上げています。フード部分の生地を2重にすることでパーカーにありがちなダレを回避し、エッジの立った綺麗なフードラインを形成。1枚でサマになるアイテムです。
「変わらない」からこそ、残り続けるために素材から服を考える。
「01|js01 standardjersey」シリーズはベーシックな綿100%アイテムの中でも、しっかりとヘタリにくい生地が良いとリピートいただくことが多く、スタンダードで不変的なものを好まれる方に愛用いただいています。
「02|hj04 ex.heavyjersey」シリーズは、風合いのある生地に惚れ込んだお客さまから、「リピートしようにもあまりに持ちが良く、買い替えしなくて済んでしまう」と売り上げを心配されてしまうほど。
「03|hj17superurake」シリーズのような新しい技術も取り入れたアイテムは、しっかりとした肉厚素材ながらも「実際に着てみると楽な着心地で驚いた」と、素材の質に感動したというお声を多く頂いています。15年に渡り多くのジャージー商品を扱うブランドからも驚きの声が上がったほどの自信作です。
「普遍」と「不変」を体現し続けるためには、ベーシックなものこそ生地素材からこだわり、向き合う姿勢が重要だと我々は考えています。変わらない価値を軸にした服づくりで、これからも日常に「本物」を提案していけたら。
standard jersey L/S crew
¥10,450 |
2-ply crew neck L/S
¥15,400 |
mock neck L/S
¥11,000 |
ex.heavy stand riders
¥71,500 |
ex.heavy banana jersey
¥48,400 |
super urake parkaⅡ
¥44,000 |
super urake PTⅢ
¥36,300 |